一級建築士事務所フォルムでは、お土地探しからお手伝いすることも多いです。
土地の資料をお送りして、予算にあった土地を順次見て廻りながら日当たりや道路の接道、幅、車が出し入れは問題ないかな? 気になる点を話ながら敷地をまわってみます。
「この敷地いかがですか?」と尋ねてみる。
「う~ん。そうですね。」
なんとなく浮かぬ返事。初めて家を建てようと、決めてから日夜、不動産の情報誌とにらめっこ。
「初めて自分が購入する土地を目の当たりにしてみても、良いのか、悪いのか、検討もつきません。当然、すぐには分かりません。次の物件を見たいです。」
少々、お疲れ気味。お客様と少し会話しながら、
「気に入る土地、見つかりませんね!」
「いや~ホントにないですね。」と言いつつ、
「それなら、要望の範囲のハードルを下げて探しましょう。」となります。
気に入った土地を探そうと思うと案外時間が掛かるものです。
ちょっと話は変わりますが、
不動産業者にしてみれば、買い手の御客さんも大切だけれど、土地を売ってくれる売主はもっと大切な存在、売るものが無ければ商売はできません。
そこで少しでも、土地を売ってくれる売主がいると「専任媒介で」との話になる。
「専任媒介とは」簡単に言うと「売主が宅建業者に販売を依頼した場合、3か月の期間、優先的に販売ができる約束をした。」という内容。売主からすると、理由があって売りたいのですから、早めに事は進めたいのです。
すると、販売会社は優先的に顧客となっている方や広告によって、お問合せの早い方から販売をして行きます。
何が言いたいのかと言うと、良い土地は案外早めに買い手が付きます。
候補として残しておいて、いくつかの物件を比較してよい物を決める。
もっとも理想なやり方です。
しかし現実はそんな悠長に構えてはおれません。
ある意味、直感的に「いいな~」と感じることも大切だと思います!
ただ、思いたって急に決めた、という場合もあります。
こういう時は、案外と日頃から意識していたので本能的に感じ取った事と、並びに説明された内容が、うまく自分が考えていた事と噛み合ったので、すぐ決められたのです。
日頃から時間が有れば、土地情報の本などに、目を通すのも良いかと思います。
忙しい日々を過ごされている方には、不動産の店頭に、貼ってある物件の貼紙を、書き取ってインターネットで調べるのも良いかもしれません。
でも基本、探すセオリーは一緒なので、普段から調べるくせを付けると良いですね。