注文住宅や一戸建てを建てる際、正確な予算の立て方と資金計画は非常に重要です。
夢のマイホームを実現するためには、「どれくらいのお金が必要か」「どこから資金を用意するか」「住宅ローンはどのくらい借りられるのか」といった点をしっかりと押さえておきましょう。
本記事では、住宅取得に必要な費用項目から、無理のない資金計画を立てるためのポイントまで、わかりやすく解説します。
【1】住宅取得にかかる主な費用項目
まずは、住宅を建てる際に必要となる費用項目を整理しておきましょう。
■ 建築関連費用
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建物本体価格
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建築工事費用(施工費)
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外構工事費(カーポート・フェンス・庭など)
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地盤改良費(地盤調査の結果によって必要な場合)
■ 土地に関する費用
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土地購入費(すでに土地を所有している場合は不要)
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仲介手数料
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登記費用(土地・建物の所有権登記)
■ 諸経費
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住宅ローン関連費用(事務手数料、保証料など)
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火災保険・地震保険
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引っ越し費用
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仮住まい費用(建替えの場合)
【2】予算の立て方の基本
住宅購入における資金の内訳は、主に以下の2つから成り立ちます。
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自己資金
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住宅ローンによる借入れ
理想的には、自己資金として総予算の20〜30%を確保しておくと、借入額が抑えられ、返済負担も軽減されます。
【3】住宅資金計画の重要なポイント
資金計画で失敗しないために、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
■ 無理のない住宅ローン返済額の設定
一般的に、住宅ローンの年間返済額は「年収の25〜30%以内」が目安とされています。
<返済比率の具体例>
年収:500万円
毎月の返済額:12万円 → 年間返済額:144万円
返済比率:144万円 ÷ 500万円 × 100 = 28.8%
この「返済比率」が高すぎると、生活に支障が出る可能性がありますので注意が必要です。
■ ライフイベントを見越した長期計画
将来的な支出も考慮して、10年・20年単位の資金計画を立てることが大切です。
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お子さまの教育費
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車の買い替え
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老後資金
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家電の買い替え
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共働き家庭での育児・休職リスク など
■ 金利タイプの選定とリスクへの備え
住宅ローンには大きく分けて以下の3つの金利タイプがあります。
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固定金利型
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変動金利型
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固定期間選択型
それぞれメリット・デメリットがあり、将来のライフプランに合った金利タイプの選定が重要です。特に変動金利の場合は、金利上昇時の家計リスクにも備えておきましょう。
■ 諸費用や引っ越し後の生活費も予算に含める
建物費や土地費用にばかり目がいきがちですが、「諸費用」や「引っ越し後の家具・家電購入費」「生活費の変化」なども忘れずに予算に組み込みましょう。
■ 団体信用生命保険(団信)の検討
住宅ローン契約時に加入することが多い団信(団体信用生命保険)は、万が一の時にローン返済が免除される仕組みです。保険内容は金融機関ごとに異なるため、比較検討が必要です。
■ 金融機関の選定も慎重に
住宅ローンの金利・手数料・審査条件・優遇内容は金融機関によって異なります。複数の銀行・ネット銀行・フラット35などを比較し、自分に合ったローンを選びましょう。
【4】まとめ|資金計画のカギは「情報収集」と「準備」
住宅を建てるにあたっては、しっかりとした資金計画を立てることが、後悔しない家づくりの第一歩です。無理のない予算設計とローンの選択、補助金の活用、将来のリスクへの備えなど、早めに学んでおくことで、安心してマイホームづくりに臨めます。
不明点や不安な点があれば、専門家や地元の工務店に相談するのもおすすめです。
私たちも、皆さまの夢の住まい実現を全力でサポートいたします!