建物の顔部分と言えば玄関廻りが象徴していると思われます。今回、玄関廻りについて
考えたいと思います。新築のお宅に初めてお伺いする時、建物の外観など敷地が広い環境
なら全体のイメージがすぐ伝わってきます。当然玄関からのアプローチなどの外構部分なども結構、目を引く部分になります。この段階で「素敵な感じ」など、その人なりの見方の
感想をもって頂けます。
当然、すべての環境が整った所に家づくりが出来る人は全体の家づくりを希望される方の
僅かの限られた方ではないでしょうか。
大半は敷地に何らか制約が含んでいる場合が多いと思います。
整形地だからと言っても駐車スペースなども考慮すると案外と配置に苦戦することもあります。
特に、玄関は建物に入る最初の部分、ここをどの様にするかで結構、建物の雰囲気やイメージが決まってしまいます。家相などを気にされる方などは方角にも敏感です。
通常は東側、南側の玄関が方角的には好まれます。私も設計の段階ではなるべく玄関の方角は東、南側を最初に優先します。順次、道路や近隣との隣接状況により変更して行きますが
できるなら東側に玄関は向いているのが良いと思います。次に中には、よく費用の削る部分にも玄関スペースが取り上げられることも有りますが、あまりお勧めはしません。
アパート玄関の様に狭い感じでは家全体の雰囲気が狭い感じになってしまい、新築の良さが欠けてしまいます。ある程度の大きさを確保することが望ましいと思っています。基準とすれば1坪程度、あとはその大きさが玄関内部でどのようにホールと繋がって見えるかを考えて配置を決めていきます。その際、ホール部分との取り合いのバランスが良ければ、スペースの問題にとらわれることなく考えてみても良いと思います。しかし、ホールも狭いとなると全体的に圧迫感を感じてしまいますので玄関の広さを考慮することが大切と思います。玄関一つを考えても結構、色・柄づかいや照明との配置演出なども考えると
止めどなくいろいろな組み合わせが出来ますが、あまり凝りすぎるとコストバランスも崩れてしまい本末転倒になりかねません。また、今後、建物の各部分についていろいろと検討して行きますので参考にしてください。