建物で一番重要な部分と言えば基礎の部位です。
確かに他の部分も大切な個所には違いありませんが、基礎については建物全体をしっかりと支える部位になります。
基礎の部分に不具合や不安な工事が有れば当然、上部の木造部分に影響が出てしまいます。
特に基礎の土台を設置する天端部分の水平においては3ミリの不陸が有るだけで建物は、高い所で約2cm程度、倒れてしまいます。それが5ミリも有ればかなり建物は倒れて建つことになります。そのため基礎工事と基礎を支える地盤がしっかりとしていることが、建物の安定に繋がり、品質の良し悪しに影響してしまいます。
また、基礎と建物の土台は、しっかりとアンカーボルトやホールダウンなどの金物でつなぐ必要があります。その際、アンカーボルトは基礎の中心にあるのが理想です。時々、基礎幅の範囲に入っていれば、中心ではなく、左右にずれて入れてある場合もありますが、接合の観点からはよろしくありません。
土台を固定する部位に偏心が生じてしまい、土台がねじれるなどの不具合が発生する場合があります。土台がねじれると土台に乗っている柱材の上下の高さに狂いが生じて、状況が悪くなると壁面などに、ひび割れが生じてしまいます。ひび割れから雨水が建物内部に浸食して建物の寿命を短くしてしまいます。小さい点と思われがちですが、ちょっとした点の積み重ねで思わぬ不祥事が発生する場合があります。木造の場合など木材の吸湿などで、夏場と冬場で寸法が違ってしまいます。そのため、なるべく乾燥材を使うことで、後々の変形が最小で抑えられるように材料についても、注意を払います。ちょっと先まで進んでしまいましたが、基礎の部分は建物を支える大切な部分です。今では基礎に鉄筋が入らない基礎は有りませんが、その鉄筋も丁寧に組むことでねじれたりすることなくしっかりと本来の指定位置にセットされコンクリートのよって包みこまれた場合に鉄筋がなるべくコンクリートに保護され、先々腐食などに耐えられるように、また、土と接する厚みが不均等にならぬよう細かい点まで注意はらって造ります。どうしても細かく品質を求めると、最終は工事を依頼する工事店の技量が影響してしまいます。
当社では基礎は安かろう、それなりに、という考えは持ちません。「基礎は見えない部分なので多少不具合があってもわからない。最低のレベルを満たせば十分。」では長年、建物に住んで頂くには不十分と考えています。
最高の仕上げの基礎を造る。そのため当社では基礎の費用を削るなどの措置を取らぬよう心かけております。自信があるのでお客様に見て満足頂けるよう、現場にお越し頂き見て頂いております。