家づくりのポイント

今さら聞けない「住宅ローン」の基本知識|知っておきたい3つのポイント

今さら聞けない「住宅ローン」の基本知識|知っておきたい3つのポイント

住宅ローンは、マイホームの購入・建築・リフォームなどの資金を金融機関から借りるためのローンです。利用目的が明確に「住宅関連」に限定されているため、他のローンよりも金利や条件面で優遇されるという特徴があります。

この記事では、住宅ローンを考えている方が最低限押さえておきたい基礎知識を、初心者向けにわかりやすくまとめました。


【1】返済方法の違い:元利均等返済と元金均等返済

住宅ローンには、以下の2種類の返済方法があります。それぞれに特徴があるため、自分に合った返済計画を立てることが重要です。

元利均等返済

  • 毎月の支払額(元本+利息)が一定。

  • 返済初期は利息の割合が多く、元本の減りが遅い。

  • 家計管理がしやすく、初心者にも人気。

元金均等返済

  • 元本を毎月同じ額で返済し、利息が減るごとに支払額も減少。

  • 初期の負担は重いが、総返済額は少なく済む。


【2】金利タイプの選び方:3種類の金利タイプを比較

住宅ローンの金利には、以下の3つのタイプがあります。それぞれの特徴と向いている人の例を紹介します。

固定金利型(例:フラット35)

  • 借入時の金利が完済まで変わらない。

  • 返済額が一定で、長期的な資金計画が立てやすい。

メリット: 金利上昇の影響を受けず、安心感がある。
デメリット: 他の金利タイプよりも初期金利が高め。

向いている人:

  • 子育て・教育資金など将来の支出が明確な家庭。

  • 公務員など、収入が安定している人。


変動金利型

  • 金利が半年ごとに見直される(金融機関によって異なる)。

  • 市場金利の変動に応じて返済額が変わる可能性あり。

メリット: 借入時の金利が最も低く、初期の返済負担が軽い。
デメリット: 金利上昇による返済額増加のリスクがある。

向いている人:

  • 共働きなどで収入に余裕がある若年層。

  • 金利変動に対応できる貯蓄や資産がある人。


固定期間選択型

  • 一定期間(例:3年、5年、10年)金利が固定され、その後は変動または再固定を選べるタイプ。

メリット: 固定期間中は返済額が一定で安心感がある。
デメリット: 固定期間終了後の金利によって返済額が変動する可能性がある。

向いている人:

  • 10年以内に住み替えや売却を検討している人。

  • 教育費などライフイベントに合わせて返済計画を立てたい人。


【3】まとめ:住宅ローンの基礎知識は将来の安心につながる

住宅ローンは金額が大きく、返済期間も長いため、選択を間違えると家計に大きな影響を与えかねません。

今回は「元利均等と元金均等の違い」「3種類の金利タイプ」など、今さら聞けない基本をあらためておさらいしました。これから住宅購入を考えている方は、ぜひ参考にして、無理のない返済計画を立ててください。


一言アドバイス

初めての住宅ローンは不安も多いもの。ですが、しっかりと基本を押さえておくことで、不安は安心へと変わります。当社では、住宅ローンに関するご相談も無料で承っております。お気軽にご相談ください。

注文住宅と建売住宅の違いとは?どちらが自分に合っているかをやさしく解説前のページ

ピックアップ記事

  1. 土地探しに必要な7つの法則
  2. フォルムNEWS:デザイン階段のかっこいいプランニング
  3. 注文住宅と建売住宅の違いとは?どちらが自分に合っているかをやさしく解説
  4. 地盤調査って何?
  5. 【重要】基礎工事のポイント

関連記事

  1. 家づくりのポイント

    打合せについて

    この頃お客様との打合せにLINEを使って打合せをする。結構、使えるツー…

  2. フォルムNEWS

    注文住宅の建築現場と職人さんの話

    注文住宅の建築現場と職人さんの話について今回はまとめていきたいと思いま…

  3. 家づくりのポイント

    注文住宅|1級建築士が考える現場のポイント

    |1級建築士が考える現場のポイント建物を建てるにあたっては、どのよ…

  4. 家づくりのポイント

    注文住宅の現場廻りをして思うこと!

    日頃設計をしながら、今のトレンドを取り入れながら、現場での実際の印象を…

  5. 家づくりのポイント

    注文住宅と建売住宅の違いとは?どちらが自分に合っているかをやさしく解説

    「家を建てたい!」と思ったとき、多くの方が最初に悩むのが「注文住宅にす…

  6. フォルムNEWS

    フォルムNEWS:カラーバランスが優れたプランニング

    こんにちは!一級建築士事務所フォルム広報のMです。今回は、前回…

最近の記事

おすすめ記事

PAGE TOP